美濃高速鉄道ネットワーク研究会設立の趣旨 関市周辺においては、名鉄美濃町線と長良川鉄道が小さな鉄道ネットワークとして機能し、通勤通学の便を供していました。世界的に路面電車が見直される中、残念ながら2005年3月をもって名鉄美濃町線が廃止されました。これにより、美濃町線利用者のうち、半分強しか平行するバスに乗り換え無かっただけではなく、ネットワークとしての機能が損なわれたことにより、長良川鉄道の利用客も減ってしまいました。一方、時を同じくして、東海環状自動車道の豊田東ジャンクションから美濃関ジャンクションまでの間73.0kmが開通しました。その効果もあってか、美濃関ジャンクション付近の、工業団地「関テクノハイランド」(関市のぞみケ丘)の工業用地は完売しました。今後のこの工業団地へのアクセス利用客を見越してか、高速バス名古屋―関・美濃線では、岐阜バスとの共同運行から一度は撤退した名鉄バスが、2006年4月から共同運行を再開しました。「道路が出来ると、物が動く、鉄道が出来ると、人が動く」と言われますが、工業団地にとっては、材料や製品を運ぶ高速道路が重要なのと同時に、従業員や来客を運ぶ公共交通、特に鉄道が重要です。このように関を取り巻く交通環境はめまぐるしく変化しています。 話は前後しますが、名鉄美濃町線の廃止にあたっては、2003年に関市自治連合会から存続を願う4万1842人の署名が集まり(関市の合併前人口は7万4438人(2000年=H12年国勢調査))、岐阜市内線・揖斐線沿線住民からの署名を合わせると存続を希望する署名は計14万976人集まりました。それにもかかわらず美濃町線、岐阜市内線、揖斐線は廃止されました。多くの署名が結果的に効力を発しなかったなか、身銭を切ってでも生活の足を復活再生してほしいという思いから、「路面電車エンジェル基金」という活動を始めた人たちがあり、沿線住民を中心に支持を受け、特に関市周辺住民の支持が高いと言うことです。 当研究会はこの路面電車エンジェル基金の趣旨に感銘を受け、賛同する関市周辺の者たちが集まり、先に述べた関市がおかれた交通環境をはじめ、地域の様々な事情を総合的に考えて、交通問題を中心に地域の発展を真剣に考える、地域に根ざした任意団体です。